中国・繊維アパレル企業の21年1~6月業績(12)毛・麻紡績

2021年09月28日 (火曜日)

毛紡績は増収増益か黒字

 毛紡績8社と麻紡績3社の2021年1~6月業績は、毛紡績の多くが前年同期に比べ大幅な増収増益か、黒字転換だったが、麻紡績はまだら模様となった。

 カシミヤ世界最大手で、エネルギー・冶金を主力とする顎爾多斯(オルドス)は、売上高が前年同期に比べ45・2%増の146億元だった。純利益は16億元で、約3・7倍だった。カシミヤ事業の「オルドス」など自社ブランドの期末店舗数は1227店で、期初に比べ64店純増した。

 梳毛・紡毛紡績を手掛け、綿やリネンと梳毛糸の混紡を得意とする新澳紡織は、売上高が18億元、純利益が1億7262万元で、それぞれ63・5%、89・7%増えた。新型コロナウイルス禍の打撃から市場が回復したことで、純利益と生産量が過去最高を更新した。

 映画などの文化事業と、ウールなどの原料から紡績から染色加工まで一貫で展開する繊維事業を手掛ける浙文影業(旧鹿港文化)は、純利益が4170万元だった。前年同期の赤字(純損失10億元)から黒字に転換した。売上高は14億元で、約2・3倍となった。うち、繊維事業の売上高は、13億元で15・7%増えた。

 ウール生地を中心とした繊維事業と、エネルギー事業を手掛ける江蘇陽光も、純利益が612万元で、前年同期の赤字(純損失3222万元)から黒字に転じた。うち繊維事業の売上高は、21・3%増の6億1400万元。

 債務危機にある山東如意は、純損失が4475万元で、前年同期の1528万元の黒字から赤字に転落した。売上高は、2億6074万元で20・4%減った。新型コロナ禍の影響で海外から受託する製品OEMが減ったことと、関連当事者取引を減らすため、ユニフォームの受注モデルを変更したことが業績に影響したと説明した。

 上場廃止の瀬戸際にある中銀絨業は、純利益が2383万元で3・2倍になった。19年末に工場運営から撤退し、ウール素材のコンバーティング事業に特化した効果が表れた。

 麻紡績の金達は、リネン糸の需要回復を受け、増収増益だったが、金鷹と華昇は、双方とも増収減益だった。

(上海支局)