繊維ニュース

特集 介護メディカル(2)/現場の声を生かした機能性ウエアが主流に/アイトス/ナガイレーベン/明石SUC/KAZEN WLD

2021年09月28日 (火曜日)

〈ストレッチニットの新企画/アイトス〉

 アイトス(大阪市中央区)は「タルテックス」ブランドから、「ストレッチニットジャージィシリーズ」を投入する。360度に伸縮するストレッチニット使いで、上下とも可動性を高めた。軽くソフトで、形態安定性も高い生地を使用している。

 ジャケットの袖とパンツ右側にペン差し、両脇にバックサイドポケットを配して収納力を高めた。介護のほか、清掃、学校、運輸、スポーツなどさまざまな分野に訴求。同ブランドのカジュアルでスポーティなテイストも生かしてアピールする。

 全体はポロシャツやスクラブなどで受注が回復しているが、2019年並みの売り上げには戻っていないと言う。ただ、タルテックスでは、高機能素材「ディアプレックス」使いでクラス6のウイルスバリア性を実現した感染防護衣の受注を堅調に獲得しており、今後も抗菌・抗ウイルスで値頃感のある生地開発などを強化する。

 ECのほか、小規模クリニックなどで需要が増えるカタログ通販などへの対応も強める。

〈総合力生かした提案強化/ナガイレーベン〉

 ナガイレーベン(東京都千代田区)のメディカルウエアは、全ての品目が順調に推移している。中でも患者ウエアは商品の差別化などが功を奏し大幅に伸長した。

 今春、医療用ユニフォームのウェブカタログに導入したサイズ推奨システム「バーチャサイズ」が好評。当初は看護学校の学生による利用を想定していたが、一般ユーザーの利用も多く見られていると言う。今期も引き続き、市場ニーズに合わせた商品展開で総合力を生かした提案を強化していく方針。

 「プロファンクション」ブランドのニットシャツ「JD―3167」シリーズは、スポーティーですっきりとしたスタンド襟デザイン。エアーアームカットを搭載し、爽感素材を使用した。ファスナーの引き手が表に出ない安心設計となっている。生地はポリエステル95%とキュプラ5%。カラーは、ネービーとピンク、ネービーとターコイズ、ピンク、ブルーをそろえた。

〈“家庭的な印象”のニットシャツ/明石SUC〉

 明石スクールユニフォームカンパニー(SUC、岡山県倉敷市)のアクティブチャレンジ部は「ルコックスポルティフ」より、UZL3100シリーズ「ノーブル」でニットシャツのニーズを捉える。

 メディカルのスクラブに使用した軽量ニット素材をシャツに応用し、伸縮性に加えて高い通気性を付与。介護施設から「家庭的な印象のものが欲しい」とのニーズを受け、これまでのスポーツテイストとは趣を変え、落ち着いた色使いとデザインに仕上げた。

 可動性を高めた立体裁断モーション3D仕様のパンツも打ち出し、上下で動きやすさを追求している。

 フランス生まれのルコックスポルティフは2022年に生誕140周年を迎え、明石SUCとしてもブランド販売開始から10周年の節目となる。ロゴマークも刷新されており、今後もシルエットをはじめ洗練された企画を強化。スポーツブランドのDNAを引き継ぎつつ、枠にとらわれない商品展開を目指す。

〈介護ウエア市場の変化に対応/KAZEN WLD〉

 KAZEN WLD(カゼンダブリューエルディー、東京都文京区)は、従来のポロシャツとチノパンに代表される普段着感覚のスタイルからプロフェッショナル介護として、介護のさまざまなシーンでストレスなく最大限にパフォーマンスを引き出す新しいスタイルを提案する。

 新型コロナウイルス禍によって介護ウエア市場にも変化が出始めているとみる。アイソレーションガウンの中に着用するケ―スや衛生面で選択頻度が高くなったことで、吸汗速乾性や洗濯耐久性、着心地感に対するニーズが増えている。

 対応する商品として「KAZEN」ブランドの「リアン」シリーズからは、ポリエステル100%の男女兼用スクラブを提案。カラーはターコイズ、プラム、バーガンディ、バイオレット、ネービー展開と、ネービー×ブルー、グレー×カーキ、グレー×ピンク、ネービー×プラム、ブルーかプラム×ネービーをそろえた。ジョガーパンツは、ターコイズ、プラム、バーガンディ、バイオレット、ネービー。