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特集 介護メディカル(3)/現場の声を生かした機能性ウエアが主流に/セロリー/ボンマックス/シーユーピー/カーシーカシマ/トンボ・ヘルスケア本部

2021年09月28日 (火曜日)

〈抗ウイルスでスクラブなど投入/セロリー〉

 セロリー(岡山市)は介護向け「アイフォリー」で、抗ウイルスなどの機能を持つハイブリッド触媒「ティオティオプレミアム」加工を施した商品を拡充する。これまであまり手掛けていなかったスクラブを投入するほか、ポロシャツのカラー展開を充実させる。

 近年売れ筋の一つとされるスクラブで、作業療法士向けなどを想定し同加工の商品展開を強化。昨年発表したポロシャツ「実力ポロ」でもネービー、ボルドー、ブラウンの新色を投入する。

 ストレッチ性を追求した「動パン」で同加工を前面に打ち出した新作「動パンプレミアム」も投入。上下で同加工の商品の構成を充実させ、医療向けの色合いが強いスクラブなど職域を越えた訴求と併せてトータルの提案を強める。

 今夏からサービス向けに投入する電動ファン(EF)付きウエアは、訪問介護や入浴介助などでニーズが高まり、商談が進行中。こちらも同加工で送風時の汗臭さを改善できる機能を訴求する。

〈介護現場の困りごと解消/ボンマックス〉

 ボンマックス(東京都中央区)は、「ナチュラルスマイル」ブランドのユニセックスポロシャツ「TB4504U」を展開。介護現場に特化したケアワーカー用のポロシャツで、位置にこだわったポケット、消臭機能、吸水速乾性など現場の声を最大限に反映した。ネービーベースにリブ襟の3色カラーがデザインポイント。

 生地素材には、アンモニアの消臭に対応する「デオセル」を採用。スーパーナノテクノロジーで臭いをなくし、さらに雑菌の増殖を抑えて汗臭の元となる菌の働きを抑制する。混率はポリエステル88%、再生繊維(リヨセル)9%、ポリウレタン3%。カラーはネービーとレッド、ネービーとブルー、ネービーとオレンジ。

 新型コロナウイルス感染防止対策アイテムとして、昨年に続き「クーリングマスク」「抗原検査キット」や、介護施設などで不足していた「ニトリル手袋」なども販売が伸びている。

〈抗ウイルス加工の新シリーズ/シーユーピー〉

 シーユーピー(岡山市)は介護のベースブランド「プロフィーリング」から、抗ウイルス加工剤「ヴイバスター」を使用した「プロバリアーシリーズ」を投入する。

 スクラブ、ポロシャツ、パンツを展開し、繰り返し洗濯しても効果が持続する点をアピール。安心さと清潔さをキープしながら快適に着ることができる商品として拡販する。価格は6千~7千円前後。

 2021年7月期売上高は、政府による介護施設への助成金の影響もあって前期並み19億2千万円前後を確保。高価格帯の「アイナ」、定番のプロフィーリング、低価格帯の「ハッピーウインド」3ブランドの販促が奏功し、既存を中心に受注を獲得した。

 22年7月期売上高は21億円を計画。備蓄管理など代理店の業務に付随するサービスを強化し、目標達成を目指す。レンタルやOEMに加え、医療用防護服の対応などでもニーズを捉える。

〈北欧デザイン生かす介護ウエア/カーシーカシマ〉

 カーシーカシマ(栃木県佐野市)は、北欧からインスピレーションを受けてナチュラルでスタイリッシュなデザインを取り入れた介護ウエアブランド「ハートグリーン」から「スカンジナビアパターンコレクション」を展開。日常の生活空間になじみ、介護の空間を暮らしに根差し豊かにする。

 ゆったりとしたシルエットのダンガリーロングシャツシリーズは、両腰に大容量のポケット、さっとメモなどを収納できるバックポケットなど、腕の動きをスムーズにしてくれる専用パターン、洗ってもすぐ乾き、アイロン不要といった、介護の現場の動きを考えた機能を備える。ロングシャツ(フィヨルドブルー、フィヨルドグレー)、シャツ(同)、テーパードパンツ(レイクネービー、ウッドベージュ、ノースブラック)。いずれもポリエステル100%。

 洗い替えを考えて、通気性良く、メンテナンス性に優れたエアスルーポロシリーズと、涼しくて機能性に優れたパンツシリーズは、人気が高く、新型コロナウイルス禍でも販売が伸びている。抗ウイルス対応のV―CATシリーズも価格に関わらず新型コロナ禍でニーズが高い。

〈ネットやシステム関連を強化/トンボ・ヘルスケア本部〉

 トンボ(岡山市)のヘルスケア本部は2022年6月期、ネットの販促や管理システムの取り組みを強化する。

 新型コロナウイルス禍によって営業活動が制限される中、ネットショップの拡販に加え、リモート商談を強化する。バーチャルでの商品説明や、電子カタログの開発なども推進。得意先営業端末に情報を発信するシステムを開発し、今まで以上に連携を強める。

 併せて、売れ筋商品の企画も再考。販売が好調なニット病衣「やわら着ニット」を引き続き拡販するほか、新たなブランドの立ち上げも検討する。

 21年6月期売上高は、前期比12・2%増で着地。37・1%増と好調さが目立った「ヨネックス」ブランドをはじめ、各アイテムでの販促が奏功した。

 ヨネックス含むケア(介護向け)は1・1%増となった。その他はコンフォートウエア29・1%増、検診衣3・3%増、白衣21・2%増。ニット病衣は3・6倍と大幅に増加。ネット通販も50・1%増と売り上げに寄与した。