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トンボ/6月期売上高は400億円突破/中計目標を1年前倒し

2021年09月29日 (水曜日)

 トンボは2021年6月期連結決算で、中期経営計画で目標としていた売上高400億円を1年前倒しで達成し、6期連続の増収となった。性的少数者(LGBTQ)の対応に向けた制服のブレザー化でニーズを捉えるなど堅調に新規採用校を獲得。他社との競争激化、人件費高騰などの影響を受けながらも、経費削減や子会社の瀧本の赤字脱却などで大幅増益となった。

 売上高401億円(前期比4・4%増)、営業利益19億円(43・8%増)、経常利益20億円(40・2%増)、純利益14億円(90・9%増)だった。最終増益は4期ぶり。

 グループのスクール売上高は311億円(2・1%増)となった。制服モデルチェンジ(MC)は3大都市圏中心に計150校を獲得。LGBTQの人々に向けたブレザー型やパンツスーツ型のMC獲得も増収に寄与した。

 スポーツは部活、マーチングウエア含め280校の新規校を獲得し、64億円(14・2%増)。ヘルスケアも「ヨネックス」ブランドの拡販などが貢献し、23億円(11・8%増)と大幅増収となった。

〈今期売上高は420億円計画〉

 今期22年6月期連結業績は売上高420億円、営業利益21億円、経常利益22億円、純利益16億円を計画。部門別ではスクール325億円、スポーツ67億円、ヘルスケア25億円を目指す。

 新しい営業手法の確立やネット環境の整備強化、人工知能(AI)による自動化などで「利益重視」の経営を進めるほか、大都市圏の戦力強化を最重要課題に取り組む。

 バーチャルの展示会・ファッションショー、AI採寸など、ネット関連の取り組みも強化。新ブランド投入や販促の充実でECは売上高3億円を目指す(前期1億7千万円)。個人への宅配体制も整備する。

 生産の関連では、イタリアの服飾学校イスティテュート・セコリとの産学連携で縫製などの指導を受けて品質の向上を図るほか、備蓄の精度を高めて10%削減を目標とする。東京物流センターの竣工をさらに1年延期したため、運送業者との連携強化などで効率化する。