ごえんぼう

2021年09月30日 (木曜日)

 「アパレル業界で生き残るには何かを変えないといけないと思いながら、先延ばしにしてきてしまった。でも、新型コロナウイルス禍で、腹をくくらざるを得なくなった」。婦人服関連企業の社長はそう語る▼ネット通販業者の商品を体感させるための「売らない売場」を設ける動きが百貨店の間にも出てきた。日本市場に参入する海外企業の生産や出店、売り場管理を手伝うことで活路を開こうとする大手アパレルもある▼縫製工場の間では、インフルエンサーやブティックなど個人商店的な顧客から注文をもらうことで事業を維持しようとする動きも見られる。アパレル関連業界の至る所で新たな試みが繰り広げられ始めた▼新型コロナ禍は、加熱がゆっくりなために死が迫っていることに気付かない「ゆでガエル」に熱湯を浴びせ、窯から飛び出す機会を与えた。釜の外は未知の世界だが、生き残るすべをなんとか見つけてほしい。