帝人コードレ/抗菌・抗ウイルス「ウイルガード」を開発/小林製薬「コバガード」活用

2021年09月30日 (木曜日)

 帝人コードレ(大阪市北区)はこのほど小林製薬(大阪市中央区)が販売する抗ウイルス性を併せ持った持続性抗菌剤「コバガード」を活用し、抗菌・抗ウイルス人工皮革「ウイルガード」を開発した。10月からランドセル向けに販売を開始する。

 新型コロナウイルス禍に伴い家庭や学校など日常生活のさまざまなシーンで感染対策への関心が高まり、抗菌・抗ウイルス加工へのニーズが拡大している。

 一般の繊維製品で抗菌・抗ウイルス加工の実用化が進んでいる一方、人工皮革への加工は性能の維持が難しく抗菌・抗ウイルス性能を発揮する製品は限られていた。

 同社は人工皮革の生産・加工技術とコバガードとの融合で抗菌・抗ウイルス人工皮革ウイルガードの開発を実現した。 表面にコバガードを使用することでSIAA抗菌加工、SIAA抗ウイルス加工の認証を取得している。

 独自の表面処理技術を通じ天然皮革調、エナメル調、ヌバック調といった一般の人工皮革と同様の加工ができるため、幅広い用途に展開することができる。

 ランドセル向けから販売し、その後シューズやボールへも用途を拡大。21年度で3万メートル、24年度で58万メートルの販売を計画する。