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ユニチカトレーディング 23春夏スポーツ/「ハイグラ」を拡販/「キャストロン」の採用進む

2021年10月04日 (月曜日)

 ユニチカトレーディングは23春夏向けのスポーツ素材で最近、売れ行きが好調な吸放湿ナイロン「ハイグラ」の販売を伸ばすとともに、環境配慮型の素材を求めるニーズの高まりに対応しナイロン11「キャストロン」を打ち出す。

 新型コロナウイルス禍で2020年度、スポーツ素材の販売は20%強の減収となったが、21年度は荷動きが活発化しており、「目先の状況は19年度対比で90%前後まで回復している」(福田晃久サステナブル繊維営業第二部長)と言う。

 23春夏に向けては販売好調が続くハイグラでさらに拡販を計画する。ハイグラは吸水ポリマーをナイロンで被覆した芯鞘構造糸。自重の約35倍の給水能力を持っており、べとつきや蒸れ感を軽減する特性がスポーツ以外でも評価され、「この数年で売れ行きに火が付いた」。

 熱線遮蔽(しゃへい)「こかげマックス」、気化熱によるクーリング「打ち水」もラインアップしており、春夏ならではの涼感素材として重点的に投入する。

 キャストロンはヒマ(唐胡麻)の種子から抽出されるヒマシ油を原料に生産する植物由来のバイオマス素材。ナイロン11はナイロン6に比べ軽量で耐摩耗性、寸法安定性などに優れているところが特徴。海外のアウトドアを中心に「採用が広がっている」。

 再生ポリエステル「エコフレンドリー」では、エコ化した吸汗速乾「ルミエース」やUVカット・透け防止「サラクール」などで商談を進めており、薄地ニットの販売を先行させる。

 新型コロナ禍でこの間、展示会の開催を見送ってきたが、今年は11月下旬に23春夏向けのスポーツ素材展をふくい南青山291(東京都港区)で開催するための準備を急いでいる。