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菅公学生服/7月期は売上高385億円前後へ/今期は400億円到達も

2021年10月05日 (火曜日)

 菅公学生服の尾﨑茂社長は、2021年7月期売上高が期初の計画371億円(前期370億円)を上回る385億円前後で着地するとの見通しを示した。今年の入学商戦で制服のモデルチェンジ(MC)校やスポーツの新規採用校の獲得が堅調に進んだ。今期(22年7月期)は性的少数者(LGBTQ)への配慮で引き続き活発的なMC校獲得を強め、売上高400億円の到達も見えてくる。

 前期は人工知能(AI)を活用した「スマート採寸」が、精度の高さで制服MC獲得に貢献。「サービス面で一歩先んじている点」(尾﨑社長)が評価されつつあり、スマート採寸を活用した学校は124校に上った。来入学商戦に向けても積極的にスマート採寸の活用を進め、長年蓄積してきたデータと組み合わせて精度を高めながら、MC校の獲得につなげる。

 性的少数者への配慮で制服のブレザー化が進み、来春も中学校を中心にMCが増えていることから、当事者に配慮したモノ作りの対応を強化。併せて講演会活動などを含め、「学校の教育方針に合わせて慎重で丁寧に対応する」。

 ブレザー化の動向次第で詰め襟学生服やセーラー服などの備蓄が積み上がるおそれもあるため、状況を注視しながら生産量を計画。前期は約20億円の在庫を削減し、19年7月期並みの水準に戻した。有利子負債も減らしつつ、今後も2、3年かけて備蓄の削減を進める。

 教育ソリューション事業は、生徒の非認知能力(数値化が難しいコミュニケーション力や共感性など)向上に向けたプログラムをはじめ、市町村や学校からの要望が増え、案件ごとに対応を強化。今後も「地域と連携し、地方創生につながる事業を展開」する。

 設備投資では、19年に稼働を始めた宮崎県都城市や群馬県前橋市の物流センターをはじめ、全国の拠点に対して集中的に管理する体制を構築。来年秋には岡山県倉敷市児島の稗田物流センターの隣接地に新たに倉庫を増設し供給体制を拡充する。

 オンラインによる工場見学会など「社員が自発的にアイデアを出しながら、営業面でもアプローチができる」機会が増えており、さらに市場へ攻勢を強める体制が整ってきた。今期売上高は「400億円近くになってくる」との見方で、引き続き増収を目指す。