産地の10~12月を追う 22春夏向け生産動向(1)/泉州・大阪南部/立ち上がりは堅調

2021年10月12日 (火曜日)

 泉州・大阪南部産地の22春夏向け生産は、例年よりも発注のスタートが早く、堅調な立ち上がりとなっている。けん引役はユニフォーム地だ。

 最大手の池藤織布(大阪府貝塚市)の足元の受注、稼働状況は、一般衣料向けが依然厳しいものの、「ユニフォーム地や車両資材用途は堅調」。ユニフォームについては、数シーズン続いた生産調整によって流通在庫が減り、その反動が出ているようだ。

 ASEANなどでロックダウン(都市封鎖)が敷かれた影響も出ているもよう。ASEANやインドへの発注の一部が同産地に流れてきた。竹田織物(大阪府貝塚市)も「一時的だとは思うが国産回帰はある」と受注回復の理由を語る。

 辰巳織布(大阪府岸和田市)もフル稼働。新型コロナウイルス禍で、アパレルや商社が21春夏向けの衣料品生産を大きく絞ったが、22春夏向けではその反動が一部出ているようだ。

 前年の生産調整からの反動増、ロックダウン(都市封鎖)などを背景としたアジアの綿生機生産の停滞――が同産地の22春夏物生産が堅調に立ち上がった理由だ。前年まではほとんどなかったオーガニックコットンや再生ポリエステル糸使いなど環境配慮関連の依頼も増えている。

 22春夏向け生産が始まった主要産地の現状と展望を追う。