ごえんぼう

2021年10月14日 (木曜日)

 SDGs(持続可能な開発目標)の前身は、MDGs(ミレニアム開発目標)だ。極度の貧困や飢餓など、発展途上国が抱える問題の解決を先進国が支援しようとの発想から設定された▼しかし、この手法だけでは解決できないことに気付く。「より大量に、より安く」という先進国の消費行動が、発展途上国に過酷な労働を強いている場合もある。先進国は、施す側であると同時に、加害者でもあった▼この反省を踏まえ、自らの問題でもあると捉えて行動しようとの発想で生まれたのがSDGsだと理解している。日本でも、活動や商品を目標にひも付けてアピールする事例が目立ち始めた▼ただ、少し物足りない。目を背けたくなる現実に向き合おうとする取り組みはほとんど見られない。SDGs設定の背景には、「われわれは、貧困を終わらせることに成功する最初の世代になり得る」との考え方がある。そうであってほしい。