ユニフォーム最前線 担当者に聞く 2021(4) 東レ 機能製品事業部長 梅田輝紀 氏

2021年10月15日 (金曜日)

年明け以降の回復に手応え

 ――昨年は新型コロナウイルス禍に振り回された1年でした。

 昨年は春から厳しい状況が続きました。学生服や白衣への影響は軽微でしたが、メンズワーキングは新型コロナ禍による影響とともに暖冬で流通在庫が増え、当社の販売量も減少しました。

 企業別注ももろに新型コロナ禍の影響を被りました。長くユニフォームを更新しようとの機運が冷え込んでいましたが、今年に入って凍結解除の動きが広がり、昨年とは様変わりの状況を呈しています。

  ――ユニフォーム向けの戦略素材は。

 当社は環境、安全、快適をコンセプトに商品開発、企画提案に取り組んでいます。新型コロナ禍の流行で衛生加工素材への引き合いが急増しています。抗ウイルス「マックスペックV」の販売が好調で、接客分野を中心に販売量が拡大しています。ポリエステル綿混でも開発を進めており現在、最終段階を迎えています。

  ――エコ素材の販売状況は。

 部分バイオポリエステル「エコディア」とペットボトル再生繊維「&+」(アンドプラス)の拡販に力を入れています。エコディアの用途が広がってきており、ここに来てメンズワーキングや学生衣料での採用が相次いでいます。100%バイオへのニーズが高く、20年代後半からの販売を目指し開発陣が頑張ってくれています。

 一方、アンドプラスの販売を22春夏向けからスタートさせました。トレーサビリティーの確かさが顧客からの信頼を集めており、一般衣料からも引き合いが相次いでいるため、既にキャパシティーいっぱいの状況を迎えています。

  ――使い切りの保護服「リブモア」が好調のようですが。

 通気性の高さがもたらす着用時の涼感が売りです。工場で働く人が1日に3着使うケースもあり、着用シーンがどんどん拡大しています。昨年の販売量は3倍増でした。近々、新タイプを投入し、今年も大幅増販を計画しています。

  ――海外市場をどうみていますか。

 2021年度から海外へのアプローチを本格化させました。多くの戦略素材を見てもらい、顧客からの反応を探っている段階です。オフィス向けの梳毛調「マニフィーレ」やストレッチ「ライトフィックス」が好評です。22年度からのデリバリーを目指しています。

  ――21年度の販売計画は。

 上半期は予算を超過達成できました。業績を19年度並みに戻せるかどうかは下半期次第です。新型コロナ禍の収束が前提条件となりますが、年明けにはコロナ以前の状態に回復させられるとみています。

(毎週金曜日に掲載)