「インターテキスタイル上海21秋」展レビュー(中)

2021年10月15日 (金曜日)

地場スポーツも日本館に関心

 「インターテキスタイル上海アパレルファブリックス2021秋」の「ジャパン・パビリオン」では、繊維商社や生地、副資材メーカーなどの多彩な企業が、独自商材をアピールした。こうした出展者のブースには、ファッションブランドだけでなく、「波司登(ボストン)」や「デサント」「特歩」「フィラ」など、今をときめくダウンウエアやスポーツの大手ブランドが集まった。特に豊島やモリリン、コゼットに関心を示すブランドが多かった。

 豊島は現地で生産し、備蓄もする布帛調高伸縮丸編み素材「ワンダーシェイプ」と、ミリタリーテイストの織物「グランテックス」などが大手スポーツブランドから引き合いを受けた。製品OEMに関心を示すデザイナーブランドもいた。

 モリリンは、ファンシーツイードなどの尾州産地で生産する生地とともに、現地で企画するスポーツ向けニット製生地や、現地の自社工場で生産する製品を訴求した。同社の内販は今年、生地とOEM双方が伸びている。

 コゼットは、3Dプリント技術による積層法で2枚の生地の間に羽毛やエアロゲルなどの特殊材料を挟み込んだ、薄くて保温性のある生地をアピール。高い関心を集め、ブースは始終黒山の人だかりができた。

 アイリスは、デザイン性やサステイナブルにこだわったボタンをメインに打ち出した。デザイナーブランドなどが、差別化のため、高付加価値の副資材を採用する動きがあり、同社ブースも多くの来場者でにぎわった。

 興和は天然素材使いの織物を中心に、代理販売するジャパンブルーのデニムも展示した。

 卓Edgeは、綿100%のコーデュロイに大胆な絞り柄を施した生地など、日本製の“産地物”を前面にアピールした。

 ティーンフォンは、日本と中国で染色加工するベンベルグ使いの生地や、現地の販売代理店である杭州銘和絲綢のシルク使いの生地を充実させた。

 丸佐は和紙糸使いや中空ポリエステル短繊維使いなどの機能性を持つ生地をメインに打ち出した。

 鈴木晒整理は、綿・ウールや綿・シルクなどのさまざまなバリエーションの独自加工した生地を訴求。

 前多は、再生ポリエステル繊維を使った生地などを出展した。

 アゼアスは、中国で調達した生地や副資材を製品とともに紹介した。

(上海支局)