東洋紡ユニプロダクツ/編み地見本帳刷新/22年入学は堅調推移

2021年10月15日 (金曜日)

 東洋紡ユニプロダクツ(大阪市中央区)のスクールユニフォーム事業部はこのほど、横編み生地の見本帳を刷新した。10月中には丸編み地と経編み地の見本帳も刷新し、顧客提案に活用する。

 同社の主力商材はスクールシャツとシャツ地。いずれも織物を得意としてきたが、業界全体が軽装化の流れにあり、編み地への置き換えが進んでいる。「方向性は編み地」として東洋紡の丸編み地シャツ「Zシャツ」を今年から始めて学販向けに投入するなど編み地の開発、提案に力を入れている。

 その一環として見本帳を刷新した。横編み地の見本帳は売れ筋カラーを前面に掲載し、選びやすくした。巻末には大判の生地も添えて、風合いも確認できるようにした。

 丸編み地と経編み地の見本帳は売れ筋素材に加えて新しい素材も収録する。

 共に数年ぶりの刷新で、見本帳に掲載する生地は基本的に備蓄する。「ハンガー見本では大きすぎ、ウェブでは色や質感が分からない」として改めて見本帳提案に力を入れることにした。

 同事業部の2022年入学商戦はここまで前年並みの推移となっている。織物は苦戦するものの、トリコットなどの編み地やその製品が中学、高校共に採用を伸ばしている。今後も防透け、サステイナブル、抗菌消臭などの機能をキーワードにしながらグループ連携で素材開発に力を入れる。