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ユニチカトレーディング/エコのラインアップ打ち出す/新事業開発室の取り組み推進

2021年10月18日 (月曜日)

 ユニチカトレ―ディングは「エコフレンドリー」や「キャストロン」など環境配慮型素材の販促に重点化しエコ素材のリーダーカンパニーを目指す。新事業開発室が主導する製品の企画提案を強化し、新規顧客の開拓につなげる。

 同社は2021年3月期、新型コロナウイルス禍に伴い厚生労働省から医療用ガウンを大量に受注するという特需が発生したため、営業利益で前期比5倍増を達成した。

 21年度はこの特需がなくなるため、業績は大きく後退するものの、この間、強化してきた取り組みを継続し22年度以降の成長につなげる。

 ケミカルリサイクルで生産する再生ポリエステル「エコフレンドリー」やバイオナイロン11「キャストロン」、PLA(ポリ乳酸)繊維「テラマック」、植物由来のPTT(ポリトリメチレンテレフタレート)繊維使いの複重層糸「パルパーソロナ」など「エコの引き出しを数多く持っているのが当社の強み」(細田雅弘社長)としており、顧客のニーズに合わせた開発、企画提案を改めて強化しエコ素材による拡販を計画する。

 昨年4月に発足した新事業開発室が中心となって、2次製品をEコマースで展開する新規事業を進めてきた。「植物由来の毛布」「空気を織り込んだタオル」「空気を重ねたガーゼケット」「爽やか敷きパッド」をクラウドファンディング(CF)で展開し、全てで目標額を超過達成。これらをB2Bで既存の売り先に販売する新規商流も少しずつ立ち上がっている。

 今後も新規事業開発室での取り組みを強化し2次製品のラインアップを充実。年内に第5弾の新商品をCFを通じて投入する。

 シキボウとの協業では、シキボウの抗ウイルス加工「フルテクト」を施したマスクの販売から着手。ユニフォーム素材での活用、シキボウ「アゼック」と複重層糸「パルパー」との複合素材開発などへ広げる。12月には東京、大阪で共同展の開催を計画する。

 海外展開では、ベトナムのホーチミンに開設したグローバル開発センターを駆使した商品開発を重視する。定番品だけでなく、パルパーソロナのような独自素材のラインアップを急ぐ。

 ミャンマー駐在員事務所の開設はペンディング状態にあり、しばらくは事態を静観。「規模は小さくてもそれぞれの国に拠点を持っておく必要がある」とみており、カンボジアに注目している。