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三陽商会 紳士22春夏シーズン/市場のカジュアル化に備え/PO需要は「ポール・スチュアート」で対応

2021年10月22日 (金曜日)

 三陽商会は、市場のカジュアル化を意識した紳士服を強化する。「ポール・スチュアート」では、リラックス感のあるセットアップやⅤネックのニットウエアを拡充。上質な天然素材を使用する「エポカ・ウォモ」では、後加工やオリジナルプリントを採用したアイテムを提案する。22春夏シーズンは上品なカジュアルウエアが主流になる。

 ポール・スチュアートは固定客に向けたスーツ需要に対応しながら、上品なカジュアルウエアを増やす。ラペルを付けたニットウエアやラウンジスーツ(ワンマイルウエア)、リモートワークに最適なセットアップ、アジャスターでウエストの締め付けを軽減したパンツなどを投入。ストレッチ素材のドレスTシャツや柄物のシャツなども展開する。

 一方で、3~8月度のパターンオーダー(PO)の注文が前期比30%増と好調なことから、来春は「入卒式などのセレモニーや、ビジネススーツ需要も回復する」と読む。同ブランドのシンボルである、ブルーグレー調の生地を使ったクラシックなスーツや軽量なサマースーツをそろえる。

 企画担当者は「来春の消費は読みにくいが、セールなどで極力安売りをしない方針。直営店のオンライン接客も成果が表れている」と話す。

 エポカ・ウォモでは、一格上の商品ライン「プリマコレクション」の品番を増やす。後加工や色柄、プリントを組み合わせ、オリジナル性を高める。22春夏のプリマコレクションは、前年の50%増になる予定。通常ラインではシンプルなシャツやジャケット類が充実し、プリマコレクションで「独自性を強め、差別化している」と説明した。

 今春夏はダークカラーの商品や柄物、異素材のスタイリングな好評だったことから「高単価のレザーコンビブルゾン、シャープなパンツを提案する」と話す。

 ポール・スチュアート、エポカ・ウォモともに、19年比で約7割の品番数に絞っている。在庫管理を徹底する一方、売れ筋や強化商品でQR(クイックレスポンス)を行う体制を整えている。