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レンチング/艶消し「テンセル」登場/デニム向けで汎用性高まる

2021年10月25日 (月曜日)

 レンチングはこのほど、精製セルロース繊維「テンセル」リヨセルの新タイプとしてマット(艶消し)タイプを発表した。インディゴカラーで染めた際に深く光沢のない色調が可能になる。マットテンセルの登場で、特にデニム向けでの汎用性が高まる。既に海外のデニムメーカーが採用に動く。

 テンセルは植物由来原料使用し、生分解性もある。レンチングはクローズド方式の生産プロセスは環境負荷も小さいと主張しており、サステイナブルな繊維原料として幅広い用途に打ち出している。その一つとしてデニム用途がある。

 一方、テンセルは光沢が特徴だが、デニム分野では光沢感のない色調のニーズが高い。こうした要望を受けてレンチングでは生産プロセスの工夫でマットテンセルの開発に成功した。テンセルの吸放質性や滑らかな肌触りなど快適性を維持したまま、インディゴカラーで染めた際に深く光沢のないデニムらしい色調を可能にした。

 既に中国やパキスタン、インド、トルコ、スペインなどのデニムメーカーが採用し、レンチングと共同でこのほどオンライン開催された国際的なデニム展示会・販売プラットフォーム「キングピンショー」を通じて提案を始めた。

 レンチングのグローバルビジネス開発(デニム、南北アメリカ担当)ディレクターのトリシア・キャリー氏は今回のマットテンセルの開発に関して「革新的な製造プロセスを実装することにより、インディゴカラー製品の新しいスタンダードを打ち立てる」と話す。デニム分野でのテンセルの販売拡大を目指す。