寄付研究の成果紹介 28日からウェブ展/豊島

2021年10月26日 (火曜日)

 豊島は28日から、支援する東京大学生産技術研究所の「豊島ライフスタイル寄付研究部門」で制作した11の試作品に基づくビジョンやコンセプトをショーケースにまとめたバーチャル展示会「トヨシマ・バーチャル・パビリオン」を開催する。今後、研究プロジェクトで提案した製品やサービスの事業化を目指すため、展示会を通じて共同開発を進めていく事業会社やスタートアップ企業を募る。

 豊島は2018年10月に東京大学生産技術研究所への寄付を開始し、野城智也教授を特任教授(兼務)とする豊島ライフスタイル寄付研究部門を設立した。ファッション業界や社会が抱える課題の解決に貢献する事業のシーズ(種)を、東大の工学系の基礎・応用研究の中から探索することを目的とする。

 同部門の設置期間は3年とし、豊島は実用化や事業化への道を探る研究プロジェクトを支援、推進してきた。そこで育まれた事業化シーズの実例を公開する。

 展示会では、ごみを資源に再利用するコンクリートやボタニカルコンクリート、疾患や症状に合わせて必要な生体情報センサーを装着・脱着できるスマートウエアなどを提案する。

 初日の28日午後7時から、開幕を記念したオンライントークイベントを催す。豊島からプロジェクト担当の溝口量久執行役員が参加し、同研究部門の参画メンバーと3年間の取り組みを振り返る。視聴には事前の申し込みが必要。