菅公学生服 レポート/LGBTQ配慮の意識高まる/約6割の学校が制服導入か検討

2021年11月01日 (月曜日)

 約6割の学校が、性的少数者(LGBTQ)に配慮した制服を導入するか検討している。こうした調査結果を、菅公学生服が自社のレポート「カンコーホームルーム」で公開した。全国の小中高校の教員1800人を対象にネットで調査。服装に関する配慮や当事者の把握の現状、配慮として良いと思うスタイルなどについて調べた。

 服装による配慮については、「している」39・3%、「今はしていないが、今後予定」20・3%で、約6割が導入もしくは検討していることが分かった。

 当事者の把握状況については、当事者が「在籍している」と回答した小学校が約1割、中高が約3割という結果に。中高の方が把握している学校が増えているようだ。

 配慮として良いと思うスタイルは、「女子のスラックス制服の採用」が50・1%と最多。次いで「スカート・スラックス・リボン・ネクタイなど男女関係なく自由に選べるようにする」36%、「男女共通デザインのブレザー制服の採用」35・4%だった。

 同レポートは、学校の環境や生徒の意識・ライフスタイルについて調査し、毎月最終火曜日に結果を発信。テーマは、着たい制服や部活動で身に付く力など多岐にわたる。