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帝人フロンティア・ユニフォーム部/植物由来原料素材提案強化/ユニフォーム分野の鍵に

2021年11月02日 (火曜日)

 帝人フロンティアのユニフォーム部は、植物由来原料を使った糸・生地の販売を増やす。部分植物由来ポリエステル「プラントペット」を中心に提案を強化するが、防透性などの機能を付与する。ユニフォーム分野では植物由来素材の注目度が高く、他社も展開を強めている。素材間の競争が激しくなりそうだ。

 プラントペットは、エチレングリコールをバイオマス(サトウキビ)に切り替えている。植物由来の比率は30%だが、化石資源の消費を抑えることができ、温室効果ガス(GHG)の削減効果も示されているという。物性や品質は石油由来ポリエステルと同等としている。

 衣料から衛生材料、車両シート・クッション、産業資材まで幅広い用途で使われ、ユニフォーム分野でも重点素材の一つ。ユニフォーム部では企業別注を軸にシャツや作業服向けで販売が増加し、2021年度上半期(4~9月)は「昨年と比べて引き合いは5倍、採用は3、4倍」に拡大した。

 今後の拡販に向けてバリエーションを拡充している。ストレッチのほか、光沢が少なく透け防止効果などが得られるフルダルタイプも打ち出す。これによって従来のセミダルタイプでは困難だったメディカル用白衣でも使えるようになった。繊度や機能を含めて糸種はさらに増やす。

 バイオ由来原料を使った素材ではポリトリメチレン・テレフタレート(PTT)繊維「ソロテックス」もある。

 ユニフォーム部は「スポーツ用途では再生糸の引き合いが強いようだが、ユニフォーム分野では再生糸使いは標準化し、この1、2年で植物由来素材への注目度が高まった」と話す。比較的価格が厳しいといわれるワークウエアのほか、官需でも引き合いが強まっているといわれる。

 植物由来素材の展開は、ユニフォーム用途に限らず、各社が力を入れている。東レはポリエステルの「エコディア」に加え、ナイロン610「エコディアナイロン」をラインアップに加えた。ナイロン11「キャストロン」を販売するユニチカトレーディングはナイロン56を使った「ビーメックスエコプラス」を開発した。