東洋紡STCユニフォーム事業部/高機能ニット生地拡販/1年ぶりにリアルでグループ総合展

2021年11月04日 (木曜日)

 東洋紡STCのユニフォーム事業部は販売好調が続く高機能ニット「Zシャツ」「Eシャツ」の拡販を計画するとともに、ジャケット&パンツなどの中肉アイテムを高密度丸編み地「スクラムテック」で開拓する。

 2021年度は当初、新型コロナウイルス禍による苦戦から業績を回復させる予算を組んだが、ベトナムに構える製品OEMの拠点が3カ月間のロックダウン(都市封鎖)の影響を受けたほか、原燃料高騰に伴うコストアップ、円安の影響などで「19年度並みの業績に戻るのは22年度から」(林英昌ユニフォーム事業部長兼スポーツ事業部長)とみる。

 ドレスシャツ向けの販売が好調なZシャツ、Eシャツで20~30%の拡販を計画するとともに、ジャケット&パンツのゾーンを中肉のスクラムテックで掘り起こす。

 スクラムテックはポリエステルと高弾性糸を交編した高密度な丸編み地。軽量・ストレッチ性に優れているほか、ハリ・コシにも優れているため製品映えするのも特徴。

 エコを求めるニーズにはペットボトル再生繊維「エコールクラブ」で対応。部分バイオポリエステル「同バイオ」も展開しているが、「使い慣れたエコールクラブを押していきたい」考えだ。

 21年度は1年ぶりのリアル展を開催。12月8~10日は東京で、14~16日に大阪でグループ総合展を完全アポイント制で開催する。

 展示会に向けて、ストレッチニット生地「オールフレックス」、エコールクラブの幅出しを進める。安全・安心を求めるニーズには抗ウイルス加工「ナノバリアー」、制菌加工「エピコモド」で対応する。新たにブランドをつけた難燃生地「レジスファイアー」による企画提案にも力を入れる。