旭化成/上半期、通期見通し過去最高/マテリアル事業が大きく回復
2021年11月08日 (月曜日)
旭化成の4~9月期連結は売上高1兆1810億円(前年同期比19・4%増)、営業利益1131億円(47・4%増)、経常利益1192億円(53・9%増)、純利益912億円(95・1%増)となり、全てで過去最高を更新した。
当期はマテリアル事業が1319億円の増収と大きく回復したほか、前年にコロナ特需が発生したヘルスケアでも前年並みを確保し大幅増収・大幅増益を達成した。
繊維事業では、「ベンベルグ」がインドのロックダウン(都市封鎖)で苦戦を強いられたものの、ロックダウンの解除やアウター向けの拡販などで「ここに来て復活し始めた」。
スパンデックス「ロイカ」では原料急騰に苦しめられたものの、台湾、中国、タイで増益基調を維持。国内販売は「下半期以降、期待できる」とみる。
スパンボンドを中心とする不織布事業は堅調を維持。米国のセージ社は自動車業界の不振で苦戦しているものの、人工皮革「ラムース」の販売は当期も順調だった。
通期では売上高2兆4530億円(16・5%増)、営業利益2131億円(24・1%増)、経常利益2220億円(24・7%増)、純利益1855億円(132・5%増)といずれでも過去最高を見込んでいる。