繊維ニュース

2021年4~9月期/クラボウ/セーレン/東レインターナショナル/カネカ/ユニチカトレーディンググローブライド/グローブライド/ヨネックス

2021年11月11日 (木曜日)

〈繊維は赤字半減/クラボウ〉

 クラボウの連結決算は売上高600億円、営業利益30億5500万円、経常利益36億6100万円、純利益23億8100万円だった(今期から収益認識に関する会計基準を適用したため前年同期比は記載せず)。

 繊維事業は売上高192億円、営業損失4億900万円(前年同期は11億7千万円の損失)となり赤字が半減した。原糸はインナー向けが回復傾向。テキスタイルはユニフォームとカジュアル向けが昨年の新型コロナウイルス禍による受注大幅減少から回復した。一方、繊維製品は受注好調も一部で生産・販売に遅れが生じた。

 通期は連結売上高1310億円、営業利益58億円、経常利益65億円、純利益43億円を見込む。

〈各段階で過去最高益/セーレン〉

 セーレンの連結決算は、売上高531億円(前年同期比22・2%増)、営業利益54億6400万円(92・1%増)、経常利益60億2300万円(100・7%増)、純利益44億9800万円(3・6倍)だった(短信既報)。車輌資材事業などが拡大し、各段階で4~9月期の過去最高益を更新した。

 ハイファッション事業は売上高90億2200万円(12・4%増)、営業利益1億1800万円(前年同期2億600万円の損失)で、増収黒字浮上を果たした。新型コロナウイルス禍でファッションアパレル分野は伸び悩んだが、スポーツやインナー分野が成長した。

 車輌資材事業は売上高316億円(32・0%増)、営業利益39億4400万円(122・6%増)で、4~9月期で過去最高益だった。海外事業は中国経済の回復に伴って、合成皮革「クオーレ」をはじめとする差別化商品の販売が堅調な推移を見せた。国内事業も前年同期比で増収増益を確保した。

 通期の業績予想は、売上高1090億円(10・4%増)、営業利益104億円(21・2%増)、経常利益107億円(13・2%増)、純利益75億円(20・0%増)。

〈衣料素材など拡大/東レインターナショナル〉

 東レインターナショナルの決算(単体)は、売上高2732億円(前年同期比16・9%増)、営業利益58億8100万円(16・0%増)、経常利益76億6500万円(18・3%増)、純利益61億1800万円(28・6%増)で増収増益だった。衣料素材や繊維資材・物資が伸長した。

 事業分野別売上高を見ると、全般に堅調な推移を見せた衣料素材が328億円で41・7%増。繊維資材・物資は防護服用途や自動車用途が堅調で33・9%増の250億円。アパレルは大手SPA向けの受注減などが影響し、11・3%減の659億円だった。

 通期の業績予想は、売上高5664億円、営業利益118億円、経常利益146億円、純利益109億円。

〈大幅な増収増益/カネカ〉

 カネカの連結決算は売上高3302億円(前年同期比23・8%増)、営業利益230億円(227・2%増)、経常利益208億円(420%増)、純利益147億円(496・2%増)の大幅増収増益となった(短信既報)。

 期中は大幅増収と売上総利益率を前年の27・7%から29・2%に改善したことで大幅営業増益を達成した。

 「カネカロン」が含まれるクォリティオブライフ部門は売上高827億円(30%増)、営業利益93億円(137・3%増)。アフリカの頭髪製品向け輸出が好調だったほか難燃資材向けも堅調だった。

 生分解性ポリマー「グリーンプラネット」のマテリアル部門は売上高1409億円(34・8%増)、営業利益180億円(143・6%増)。グリーンプラネットの新規採用が増えたほか世界中のブランドホルダーとの大型共同開発を急いでおり、「増設に向けた検討が最終段階を迎えている」。

 通期では売上高6600億円(14・3%増)、営業利益420億円(52・5%増)、経常利益365億円(65・4%増)、純利益240億円(51・6%増)を見込んでいる。

〈特需なくなり営業損失に/ユニチカトレーディング〉

 ユニチカトレ―ディングの連結決算は売上高122億円(前年同期比36・1%減)、営業損失1億円(前期は2億円の利益)、経常損失1億円(2億円の利益)、純損失1億円(1億円の利益)となった。

 新型コロナウイルス禍に伴い発生した厚生労働省からの医療用ガウンの大量受注がなくなったため大幅減収にとどまり、三つの損益で損失の計上を強いられた。

 主力のユニフォームに回復の兆しが見られたもののスポーツ、婦人服地、寝装向けが低迷。非衣料・産業資材は巣ごもり需要の増大で増収増益だった。

 構造改善を終えたインドネシア・ユニテックスは上半期で黒字を確保。下半期も黒字を見通している。大阪染工は減損を実施したため収益が大きく改善されており、下半期以降、「ほぼ新型コロナ禍前の状況に戻せる」見通しとなった。

 通期では売上高255億円(28・1%減)、営業損失3億円(5億円の利益)、経常損失3億円(5億円の利益)、純損失2億円(3億円の利益)を見通している。

 環境配慮型の再生ポリエステル「エコフレンドリー」やバイオナイロン「キャストロン」の拡販、デジタル化への対応促進、自然災害対応型事業の強化・拡大を通じ22年度から黒字浮上を目指す。

〈中間配当を増配/グローブライド〉

 グローブライドの連結決算は売上高647億円(33・3%増)、営業利益84億200万円(106・4%増)、経常利益86億8400万円(120・2%増)、純利益65億7400万円(163%増)の大幅増収大幅増益となり、中間配当を30円から40円に増配した(短信既報)。

 同社が提案するフィッシングを中心とするスポーツ・レジャーが3密を避けられるレジャーとして幅広く支持されたことが好業績につながり、日本、米州、欧州、アジア・オセアニアのいずれもで増収増益を確保した。

 通期では売上高1170億円(16・6%増)、営業利益105億円(41・8%増)、経常利益105億円(46・9%増)、純利益75億円(56・3%増)を見込んでいる。

〈大幅増収で営業黒字に/ヨネックス〉

 ヨネックスの連結決算は売上高347億円(前年同期比57・5%増)、営業利益41億8900万円(前期は2億1500万円の損失)、経常利益43億500万円(2889・5%増)、純利益33億4400万円(7300万円の損失)となった(短信既報)。

 当期は大幅増収とともに売上総利益率を前年の39・2%から45・4%に改善し営業損益を黒字転換。経常・純利益も大幅増となった。

 スポーツ用品事業では、欧州が微減収にとどまったものの日本、アジア、北米で大幅増収増益を確保した。スポーツ施設事業も増収大幅増益だった。

 通期では売上高710億円、営業利益55億円、経常利益56億円、純利益43億円を見込んでおり、期末配当を2円から5円に増配する。