サステ素材の進化 北陸ヤーンフェア21レビュー (6)

2021年11月18日 (木曜日)

SC全体で取り組み

 蝶理はサステイナビリティーへの取り組みを進化させた。前回展では再生ポリエステル糸のブランドだった「エコブルー」を発展させてサステイナブル素材の総合ブランドとして披露したが、今回展ではサプライチェーン全体でサステイナブルに取り組む「ブルーチェーン」を打ち出した。

 「半工半商」を掲げ、工場と深く関わりながら事業を展開する強みを生かし、サステイナブルに取り組む。ブルーチェーンのコンセプトに賛同する国内100社以上と連携し、エコブルーなど環境に優しい独自糸を軸に、糸加工や織り・編み、染色加工など参加企業の技術を組み合わせてサステイナブル商品の展開を広げていく。

 今回展のブースでは、小松マテーレの染めやすい糸を使って環境負荷を低減する染色技術とエコブルーの協業などを紹介した。エコブルーでは、植物由来ナイロンや再生ナイロンの展開も本格化したほか、北陸産地から出る繊維廃棄物を回収して資材などに再利用する取り組みもスタートしている。

 スミテックス・インターナショナルは、天然素材を中心に展示し、オーガニック綿や環境認証システムに適合するサステイナブルコットンなどが注目を集めた。今回が2回目の出展で、今後は蝶理のネットワークも活用して、北陸産地への提案を強化していく。

 6月に蝶理の子会社となり、天然繊維と合繊の複合による開発など両社のシナジーを狙った取り組みを進めている。今回展では隣接してブースを構え、ブース内でシナジーを出した事業展開の事例をパネルで展示した。

 豊島は、天然繊維から合繊までサステイナブル素材を幅広く紹介した。サステイナブル素材への関心は高く、「天然繊維、合繊とも注目され、昨年に比べても来場者は多かった」と言う。

 天然繊維では、トルコ産オーガニック綿「トゥルーコットン」や反毛原料を利用した環境配慮型の梳毛糸「サークルウール」などを展示し、合繊では廃棄された繊維製品からの再生ポリエステルなどを紹介した。新たな提案では、ポリブチレンテレフタレートを使ったストレッチ糸を提案した。強撚にしてシャリ感を付与するなど糸加工で特徴を持たせた商品を中心に展開していく。