ユニフォーム最前線 2021 担当者に聞く (9)

2021年11月19日 (金曜日)

ニーズの半歩先を提案

 ――ユニフォーム向け生地販売の状況はいかがですか。

 上半期(2021年4~9月)は前年同期比増収増益となりました。特に後半は市場の復活に向けた雰囲気が出てきました。しかし、前々期の水準までは回復していません。通期でも増収増益を見込みますが、前々期にまで戻すのは厳しい見通しです。

 主力のワーキング用途は堅調に推移しています。アパレルのニーズを取り入れた商品の高度化に注力してきたことで、新素材の採用が進みました。中でもストレッチ素材「ラクストリーマ」の2ウエーが好評です。2ウエーはマーク数を増やしたことも奏功し、前期比十数倍の量になる見込みで、来期もさらに伸ばします。

  ――白衣やサービスの分野は。

 医療白衣分野は納品先の縫製工場のロックダウン(都市封鎖)の影響で厳しくなりました。一方、食品白衣は計画通り前期を上回りました。サービス分野は別注案件で、ラクストリーマの高級感ある素材が決まるなど順調でした。ただ、別注案件全体は、前期を上回っているものの、まだ計画の中止や延期などがあり、回復の勢いが弱いですね。

 一方、生産面では、ベトナムでロックダウンによる遅れが出るなど、難しい面がありました。さらに、各種のコストも上昇してきており、日本、中国、ベトナムでうまく連携しながらコストダウンに努めていきます。

  ――下半期以降の課題を教えてください。

 コストダウンの取り組みに加え、販売面では商品の高度化をさらに進めていきます。ラクストリーマの2ウエーもバリエーションを充実していきます。

 販売先のアパレルとコミュニケーションを深めながら、そのニーズに応えることはもちろん、さらに半歩先を提案していきます。お客さんの求めるものにプラスアルファの機能などで“半歩先”を加えることで、採用される可能性が高まると手応えを感じています。

  ――中長期での取り組みは。

 細かな社会の変化に対応したユニフォーム素材の開発を進めていきます。日本での知見を生かし、海外市場の開拓にも取り組みます。

(毎週金曜日に掲載)