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テイジン・アラミド「トワロン」/長繊維のリサイクル技術開発/24年からの販売目指す

2021年11月22日 (月曜日)

 帝人のアラミド繊維製造子会社のテイジン・アラミド(オランダ)はこのほどパラ系アラミド「トワロン」長繊維のリサイクル技術を開発した。2024年の販売開始を目指し今後も改良を重ねる。

 同社はこれまで20年以上にわたりトワロン長繊維を使用したロープやケーブル、タイヤなどの使用済み最終製品を回収し、パルプ状にリサイクルして自動車のブレーキパッドやガスケットとして再利用する事業を展開してきた。

 近年はトワロンを使用することで環境への影響を定量化できる独自の換算システムを導入。21年にはトワロンのライフサイクルにおけるCO2排出量を14年対比で約30%削減している。

 このような環境に配慮した取り組みを強化する一環として、使用済みのトワロン長繊維をリサイクルし再び長繊維として生産する技術を開発しパイロット生産に成功した。

 使用済み最終製品に用いた繊維を短く切断後、さらに細かく刻んだものをバージン原料と合わせて溶融し紡糸したもの。再生した長繊維の性能はバージン原料品とほぼ同等。同社は現在、技術特許を出願している。

 この技術開発に伴い、オランダの工業・産業向けケーブルメーカーであるファイバー・マックス社、海運・漁業向けロープなどのメーカーであるアイスランドのハンプジャン社と連携し、リサイクル長繊維を9割以上使用する最終製品で実証試験に取り組んでいる。