中国ブランド大手に聞く(1)ICCFグループ 董事長 葉寿増氏

2021年11月24日 (水曜日)

海外展開、メンズを本格化

 高級レディース「アイシクル」と「カルヴェン」を運営するICCFグループ(旧上海之禾時尚実業〈集団〉)が、フランス・パリでの出店とメンズの国内展開を本格化している。新型コロナウイルス禍後も高成長を続けており、2021年売上高は20億元を超える見通しだ。葉寿増董事長に、パリと日本での展開や国内事業について聞いた。

(上海支局)

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  ――上海とパリの2本社体制に移行し、ICCFグループとして年初に新たなスタートを切りました。

 従来組織上はアイシクルがメインでしたが、アイシクルと(18年に買収した)カルヴェンを各ホールディング会社の下に置き、平等な立場にしまいた。重点を置く海外展開は今後、パリ本社を中心に手掛けていきます。日本出店のために設けたICCFジャパンは、パリ本社の出資です。

  ――アイシクルの今年の国内業績は。

 1~9月売上高は19億5千万元で、前年同期に比べ29%増えました。新型コロナ禍が発生した20年売上高も前年比18%増えており、1~9月の増収は新型コロナ禍の影響の反動ではないです。既存店の大型化がメインで、新店がほとんどない中で実現した数字で満足しています。

  ――9月末の店舗数は。

 アイシクルは268店(直営90店、加盟178店)、カルヴェンは15店(国内11店)です。アイシクルはほぼ横ばいです。加盟店の収益性の低い小型店を閉めつつ、直営店の大型化を進めています。

  ――アイシクルの海外展開は。

 9月末にパリの百貨店「ギャラリー・ラファイエット」本店2階で、2号店(50平方㍍)を開店しました。来年1月には3号店をパリ・オッシュ大通りでオープンします。7階建てのビルの1~3階が売り場で、面積は400平方㍍です。19年9月に開業した1号店は、新型コロナ禍の影響で開いたり閉めたりの状況でしたが、9月から街に人が戻り、正常化に向かっています。

 9月に開店した阪急うめだ本店(大阪市北区)は、想像以上に苦戦しています。新型コロナ禍の影響で館全体の来店客が大幅に減っており、しばらく時間がかかりそうです。これからの3年間で、日本での可能性を探っていきます。

  ――今後の計画は。

 国内のアイシクル店舗は、それほど増やしません。アイシクル メンズとカルヴェン、海外展開で成長を図っていきます。今後10年で、ビジネスの規模を現在の4倍にするのが目標です。