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レンチング/タイ工場は22年に稼働/カーボンニュートラル進める

2021年11月25日 (木曜日)

 レンチングのタイ新工場の建設が順調に進んでいる。2022年第1四半期(1~3月)には稼働を開始し、精製セルロース繊維「テンセル」リヨセルを年10万トン生産する。同工場はカーボンニュートラル工場も掲げており、同社のサステイナブル戦略でも大きな役割を担う。同社がこのほど開催したオンラインセミナーで明らかにした。

 オンラインセミナーでは、同社のAMEA&NEAシニア・コマーシャル・ディレクターのジャヤラマン・セトゥラマン氏がレンチングの最新動向と今後のグローバル繊維トレンドを解説した。この中でタイ新工場建設の現状を紹介。バイオエネルギーを採用するなどでカーボンニュートラルな工場となることを強調した。

 世界のセルロース繊維需要が拡大する一方、綿花の生産量拡大には限界がある“セルロース・ギャップ”の問題を指摘し、このギャップを埋めるためにも再生セルロース繊維の役割が大きいことなどを指摘した。

 セミナーではそのほか、「テンセル」リヨセル・プロダクト・マネージャーのジュリア・ウルリッヒ氏がテンセル繊維のイノベーションについて紹介した。

 二酸化炭素排出量削減につながる原料として注目されるテンセルのゼロカーボンタイプや、このほど開発したマット(非光沢)タイプの紹介や、米国の海洋研究所による「テンセル」リヨセルの生分解性研究の結果を解説した。

 テクニカル・マーケティング部門のテリー・モック氏はフィブリル化する「テンセル」リヨセルの特徴を生かしたピーチスキン加工の応用技術などについて紹介した。