ユニフォーム最前線 担当者に聞く 2021 (10) ニッケ 衣料繊維事業本部 ビジネス販売部長 細田直樹 氏

2021年11月26日 (金曜日)

サステイナブル素材を拡充

 ――今期(2021年11月期)のビジネスユニフォーム分野の商況は。

 官公庁向け案件は、新型コロナウイルス禍での感染防護着の需要増もあり、増収の見通しです。一方、民需案件は、感染対策で販売活動が制限されたこともあり、交通、金融関係を中心に厳しい状況が続いています。

  ――来期の見通しはいかがですか。

 新型コロナ禍の感染状況にもよるので見通せない部分もありますが、本格的な回復期にはしばらく時間がかかるとみています。ただ10月に全国で緊急事態宣言、まん延防止等重点措置が解除されて以降は商談も増えてきており、明るい兆しも見えてきています。

 来期は新たにEC受発注システムを構築していきたいと考えています。現在、ニッケグループの学生服分野で活用しているECプラットフォーム「ニッケメイト」をベースに開発を進めているところです。

  ――今後の商品展開は。

 ウールはカーボンニュートラルにつながる環境配慮素材であることを強く打ち出していきます。

 ウールの上質な風合いと耐久性、防シワ性を備えた戦略素材「ミライト」をはじめ、バイオPETと再生PETを複合したハイブリッドエコ素材「プラビナ」、ケミカルリサイクルポリエステル「ニッケ エクストラファイン ウィズ レニュー」、植物由来ポリエステル複合の「アクティブウール ビオ」を主力としていきます。

 ウールと難燃合繊を合わせた防炎複合素材「エフデックス」も機能素材として需要開拓を進めていきます。

  ――サステイナビリティーに対する意識が社会全体でますます高まっています。

 新たな紡績手法で生産する「ブリーザ」は、製造工程でのエネルギー使用量をCO2排出量換算で約55%減少させ、着用中や洗濯中のマイクロプラスチックの放出も約75%削減できます。これまでの開発品を整備して今後本格展開していきます。

 着用済みユニフォームについては、「広域認定制度」の認定を取得しているグループ会社とともにリサイクルシステム「エコシップ」を活用した取り組みを積極的に行っていきます。

(毎週金曜日に掲載)