サステ素材の進化 北陸ヤーンフェア21レビュー (11)

2021年11月26日 (金曜日)

ラメ糸もサステの流れ

 泉工業(京都府城陽市)は、サステイナブルなラメ糸を中心に紹介した。フィルムは生分解性、植物由来、リサイクルの各タイプをそろえており、今回展では特に生分解性の注目が高かった。

 環境配慮型のラメ糸も顧客の要望に細かく対応する。スリット糸、蛇腹撚り、羽衣撚りなどさまざまな製法から選べ、1コーンから対応する。和紙×綿に環境配慮型フィルムを使ったラメ糸なども可能で、その利便性も好評を得た。

 クラウン工業(京都市)は、ヤーンフェアが福井県繊維協会と石川県繊維協会の共催になる前の2017年以来の出展となった。新型コロナウイルス禍で営業活動ができない状況が続いていたこともあり、久しぶりの出展を決めたと言う。

 今回展では、サステイナブル素材の提案に注力し、リサイクル100%のラメ糸などを紹介した。ポリエステルフィルム、ポリエステル糸ともリサイクル100%の商品で、平糸やタスキ撚りなどをそろえる。

 繊維加工剤では、日華化学と高松油脂が出展した。ともに2年ぶりの出展となる。

 日華化学は抗ウイルス加工の新技術を紹介した。ポリエステル100%やナイロン・PU混などさまざまな素材で高い洗濯性を実現しており、皮膚刺激性の低減や従来より少ない量で充分な効果を発揮するなどの特徴を持つ。

 サステイナブルの切り口では、非フッ素系の撥水(はっすい)加工剤や、染色加工工程の環境負荷低減・作業環境改善を実現する「スマートダイイングプロセス」などを紹介した。スマートダイイングプロセスは、染工場の特徴に合わせて工程合理化や生産効率・品質の向上、作業環境の改善につながる提案を行うもので、高い関心を集めた。

 高松油脂(大阪市中央区)は2度目の出展となったが、前回に比べて倍近い来場者があった。既存顧客の長繊維染色加工場のほか、今まで関係が少なかった企業もブースを訪れたと言う。キトサン使用の抗菌・防防臭剤、植物性スクワランによる柔軟剤などのエコロジー加工剤のほか、ポリエステル吸水速乾加工剤も好評を得た。