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旭化成アドバンス/今期に19年の水準へ/テキスタイル軸に成長狙う

2021年11月29日 (月曜日)

 旭化成アドバンスの繊維本部は今期(2022年3月期)、営業利益を19年並みに戻す。上半期(4~9月)は衣料分野が大きく回復しており、通期では前年比30%の増益を計画する。新中期計画が始まる来期からは「成長軌道に持っていく」(橋本薫取締役専務執行役員)方針だ。

 上半期の営業利益は、衣料分野の回復に加えて販管費の削減が貢献し、19年並みに戻した。衣料分野は計画比50%増と好調に推移。特にスポーツ・アウトドア用途が伸び、アウター、裏地などのファッション衣料用途やインナー、レッグの落ち込みをカバーした。アウトドアは旭化成アドバンスが発足した15年以降で最高の販売量だった。前年が好調だった資材分野も、新型コロナウイルス関連の特需がなくなる中で横ばいを確保した。

 下半期も引き続き衣料分野の回復を見込む。アウトドア用途が好調を維持し、学販向けも堅調に推移する見通しのほか、足元ではアウターや裏地も回復に転じている。レッグ用途は厳しい状況が続くとみるものの、インナーは下半期から回復させる。

 上半期のけん引役となった環境配慮型素材「エコセンサー」は前年比50%増に拡大した。スポーツ中心に伸ばしたが、下半期以降はインナーやアウターでも拡大していく。

 今期で19年並みに戻し、来期からの成長を狙う。衣料分野はテキスタイルに軸足を置き、サステイナブル素材の強化やテキスタイルと連動した製品ビジネスの拡大を図る。資材分野は中国、ベトナム、タイ、米国の各拠点と連携し、海外販売を伸ばしていく方針で、同社独自の商品に力を入れる。