明石SUC・スクールスポーツ部/「デサント」累計2100校突破へ/ストレッチ性など機能性に支持

2021年12月06日 (月曜日)

 明石スクールユニフォームカンパニー(SUC)のスクールスポーツ部は来入学商戦で今春に引き続き100校以上の「デサント」ブランド新規採用校の獲得を見込む。ウエアの機能性への評価に加え認知度が向上してきたことも寄与。累計採用校数が2100校を突破しそうだ。

 高いストレッチ性や軽量感、耐久性を備える生地「デサントハイブリッド」が評価されている。ペットボトルをリサイクルして得られる再生繊維を使用するなど、環境に配慮した点も採用の後押しとなった。

 同ブランドのマークは学販向けということもあり、これまで「フィールドマーク」を使っていたが、今年4月発売のモデルから東京五輪の競技用ウエアなどで使われている「スピリットマーク」に変更した。これによって認知度も向上し、採用にもつながった。

 同ブランドとアドバイザリー契約を結ぶ、米大リーグ、エンゼルスの大谷翔平選手が今シーズン活躍したことも同ブランドのウエアが注目されるきっかけになった。前田健太郎営業本部スクールスポーツ部長は「良い意味で追い風が吹いた」と話す。

 2020年の入学商戦から打ち出している自社ブランドの「アスリッシュ」は、今までにないテイストと、他社にはないオリジナリティーが採用校数の拡大に貢献。毎年、私学有名校に採用されていることもPRにつながっている。来入学商戦では20校ほどの獲得を見込む。

 21年12月期はデサントとアスリッシュの販売が奏功し、増収の見通し。新型コロナウイルスの影響で、制服よりも洗濯が容易な体操服での通学を許可する学校が増えたことに加え、今夏に水泳の授業が復活してきたことも受注増につながった。