ごえんぼう

2021年12月09日 (木曜日)

 稼働している機械って最高の装飾品だ。播州織アーティストの玉木新雌さんが兵庫県西脇市に設けた店舗兼工房を見てそう思った▼古い染工場をリノベーションしたというその建物に入ると洗練された売り場がある。その奥で、ガラス1枚隔てて織機が動いていた。美しいと思った。陳列されていただけなら、そうは思わなかっただろう▼アジアへの生産移転で繊維産業が消滅したオランダ南部の町に、かつての織物工場をリノベーションした「テキスタイルミュージアム」がある。当初は展示のみを行っていたが、その後“ラボ”機能が追加された▼紡績から糸染め、撚糸、刺しゅう、織布、編み立て、縫製までのさまざまな設備を導入。技術者も配置して、利用希望者の試作から量産までを手伝っているという。見学目的の来館者は、その様子も見ることができる。きっと美しいと思うはずだ。日本にも、こんな施設が欲しい。