特集 スクールスポーツウエア(6)/スクールスポーツ事業インタビュー/ユニチカメイト

2021年12月09日 (木曜日)

〈ユニチカメイト/社長 清水 義博 氏/自動採寸を本格化/今上半期は横ばい増益〉

  ――今上半期(2021年4~9月)の商況は。

 前年同期比で売り上げはほぼ横ばいながらも営業増益です。前年同期は新型コロナウイルス禍で防護服のOEMを受託し、売り上げに貢献しました。今年はそれがなくなりましたが、本業の体操服が回復してきています。ただ、10月、11月の荷動きが少し鈍くなっているのが気掛かりではあります。やはりまだ新型コロナの負の影響が残っているのでしょう。通期では前期並みの売り上げ、営業増益を見込んでいます。

  ――ブランド別の商況は。

 自社ブランドの「ユームーヴ」は防風素材を取り入れたウエアが好調でした。ライセンスの「プーマ」はそれなりの新規校は取れたのですが、目標校数には届かず、累計採用校は200校弱となりました。

  ――生産面で問題は。

 体操服は国産が大半のため特に困ることはありませんでしたが、ユニフォームのOEMはベトナムのロックダウン(都市封鎖)の影響が出そうです。

  ――今後の重点戦略を。

 自動採寸を本格化します。自社ウェブサイト内に特設サイトを設け、発信中です。既に22年入学で5~6校、約1千人がこのシステムを使ってくれる予定です。感染拡大防止策として、また採寸人員確保難の改善に向け、23年入学に向けて発信を強めていきます。

 アイテムでは、当社としては初めて体育館シューズの備蓄販売を始めます。ブランドはプーマです。これまでも要望への対応という形でシューズを納めることはありましたが、今回は主体的に売っていくものです。プーマの知名度を生かして拡販に臨みます。

 23年入学向けのウエアではユニチカトレーディングの吸放湿ナイロン「ハイグラ」を使ったウエアを拡充します。投入済みの丸首Tシャツの好評を受けたもので、ポロシャツなど幾つかのアイテムを投入する予定です。

  ――デジタル化への対応は。

 詳細は公表できませんが、システム投資を検討しています。その際の趣旨は販売店支援になります。