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旭化成/DXの取り組みで着実な成果/22年度はデジタル創造期へ

2021年12月20日 (月曜日)

 旭化成は、デジタル技術で企業を変革するDXで着実な成果を上げている。2016年度から400を超える現場の課題の解決に取り組み、デジタル展開期の20~21年度はグループ全体でDX推進を加速した。100周年を迎える22年度にはデジタル創造期に移行し、事業高度化へつなげる。

 21年度が最終の中期経営計画でDXを重要アクションの一つに掲げている。「DXビジョン2030」を策定し、「デジタルの力で境界を越えてつながり、“すこやかなくらし”と“笑顔あふれる地球の未来”を共に創る」ことを目指す。

 16~19年度のデジタル導入期では「原糸の画像検査と機械学習による織製品の収率改善」「オペレータ作業のデジタルツイン」をはじめとする400のテーマに取り組んだほか、知財を経営に生かすIPランドスケープの導入やデジタル専門人材育成を図った。

 展開期の20~21年度は全社横断組織の「デジタル共創本部」を設立し、IT部門だけでなく、研究開発や生産技術のDX部門を統合した。海外拠点を含めたデジタル活用のマインドセットを持って活動できるよう「デジタル人材4万人」を志向し、オープンバッジプログラムを始動した。

 22年度からの創造期では、顧客視点で考える「デザイン思考」と試行錯誤を繰り返し改善する「アジャイル開発」を組み合わせて新しいものを作り上げる「Asahi Kasei Garage」を推進する。

 24年度には全ての従業員がデジタルを活用することが当たり前の「デジタルノーマル期」を見据えている。