ベトナム/繊維企業の生産遅延続く/新規受注停止も

2021年12月22日 (水曜日)

 ベトナム南部の繊維・衣料品メーカーでは、労働者不足で生産が遅延していることに加え、輸送費の高騰もあり、新規受注を停止する動きが出ている。18日付「VNエクスプレス」が伝えた。

 労働力不足は、新型コロナウイルス禍での社会隔離規制中に労働者の多くが帰省した影響が残っているため。雇用関係調査センターによると、11月時点では75~80%の労働者が仕事に戻っていたが、給与の遅配などから1カ月で相当数が仕事をやめたという。新型コロナ禍以降、輸送費は高騰しているが、クリスマス商戦を前にしても各社の生産は遅れており、納期を守るために空輸すると輸送費はさらに高騰する見込みだ。

 衣料製品大手タインコン貿易投資衣料(TCM)のチャン・ニュー・トゥン副社長によると、南部ビンロン省でアディダス製品を作っている同社の工場では新規受注を一時停止した。同副社長は「全ての取引先が空輸費用を分担してくれるわけではない」としている。雇用関係調査センターによると、ベトナム製品を購入している海外企業のうち、66・7%が納品の遅延を許容しているが、空輸コストを分担してもいいと回答したのは16・7%だった。

 ベトナム税関総局によると、1~11月の繊維・衣料品の輸出額は前年同期比8%増の291億ドル。うち米国向けは前年同期比13%増の143億ドル、欧州連合(EU)向けは3・1%増の34億ドル、日本向けは9・5%減の29億ドルだった。[NNA]