ごえんぼう

2021年12月23日 (木曜日)

 アパレル大手やOEM商社から、国内生産を増やしたいとの声が出始めた。ところが、国内縫製工場の反応は冷ややかだ▼外国人技能実習生に対する違法な扱いが縫製業界で目立つ理由の一つは、そこまでしないと採算が合わないほどに縫製料金が安いことだ。ならば廃業すればいいのにと思うが、借金が残っていてそれが難しい場合も多いと聞いた▼このような窮状に、新型コロナウイルス禍が拍車を掛けた。既存の客に頼っていては将来がないと感じた工場は、国産を売りにするデザイナーズブランドや、海外生産する力のない個人事業主など新たな客の開拓に力を入れる▼大手の国産回帰宣言はそんな中で飛び出した。工場との共存共栄を模索するのなら話は別だが、最低賃金かつボーナスゼロで働くこと前提で、ひどい場合は実習生に対する違法行為前提で提示されてきた料金で縫ってもらおうとしているのなら、虫が良すぎる。