「ららステーション上海蓮花路」/利便性、スマート性を訴求/上海の地下鉄ビルで開業

2021年12月23日 (木曜日)

 【上海支局】三井不動産は22日、上海の地下鉄1号線「蓮花路」駅に直結するビルで「三井ショッピングパーク ららステーション上海蓮花路」をグランドオープンした。駅と一体となって運営する「駅ビル」で、利便性やスマート性を訴求する。同社が中国大陸で運営する商業施設としては、4月末に開業した「ららぽーと上海金橋」に続く2号店で、海外での初の駅ビル型商業施設となる。

 店舗面積は1万6500平方メートルで、商業部分の地上1~5階に約90店のテナントが出店する。うち4割を飲食が占める。22日時点で全体の7割が開店した。

 1階はフードホールとスーパー、バスターミナル、地下鉄の改札口がある2階は、ライフスタイル店「ニコアンド」やスポーツブランド「ナイキ」「アディダス」、アウトドアのセレクトショップなど、3階はアクセサリーや雑貨、4階はレストランやジム、5階はシェアオフィスとなっている。

 同店のコンセプトは「駅と商業、オフィスをワンストップで完結できるハイブリッド型施設」だ。ターゲットは、1日延べ10万人の利用者がある地下鉄駅・バスターミナルと、周辺3キロメートル圏内の住民約35万人。

 同店を運営する三井不動産の上海法人、上海閔三商業管理の蘇朔望総経理は「駅ビルのオーナーは(上海で地下鉄を運営する)上海申通地鉄集団のため、駅と一体となった運営ができる」と説明する。地下鉄利用者を意識し、フードホールは午前7時、スーパーは8時から営業する。

 中国にも駅ビルと直結する商業施設はあるが、多くが大型施設で、駅と一体化した施設は少ないとみられる。同店はコンパクトで、ビルが長方形のため通路幅は4メートルと限られ、日本式の駅ビルのイメージに近い。上海市内で大型商業施設の開業が続く中、「日本的な駅ビルの利便性やスマート性を打ち出し、差別化したい。仕事帰りのちょい飲みなどの新しいライフスタイルも提案したい」(蘇総経理)と言う。

 蓮花路駅は、上海の市内と郊外を結ぶ結節点にある。歴史のある住宅地であるとともに、近年はホワイトカラーの若者の人口も増えているようだ。「蓮花路駅向かいの商業施設の『ユニクロ』の収益は、市内でも屈指」(アパレル業界関係者)で、小売関係者が注目する商圏の一つだ。