インドとベトナム/経済協力拡大へ/12件の覚書を締結

2021年12月23日 (木曜日)

 インドとベトナムが経済での協力関係を深める。在インド・ベトナム大使館とインド工業連盟(CII)は17日、首都ニューデリーでビジネスフォーラムを開催。公衆衛生やワクチンと新薬開発、エネルギー、IT、教育、観光など幅の広い分野で、両国の企業は12件の覚書を交わした。

 両国は協力関係を深めることで、双方の貿易と投資の活性化につなげたい考えだ。

 インドはこれまでベトナムに対し、300件を超えるプロジェクトに計10億ドルを投じてきた。特に製造業や加工業が全体の54・5%を占める。

 ただ、ベトナムへの海外直接投資(FDI)の流入額を国・地域別に見ると、トップの韓国(約740億ドル)や2位の日本(約640億ドル)とは大きな開きがある。

 貿易面でも成長の余地が大きいとの見方で一致する。2021年1~10月の両国の貿易額は前年同期比40%増の約110億ドルと拡大傾向にあるものの、インドにとってのベトナムは貿易相手国として東南アジア諸国連合(ASEAN)内でも4番手にすぎない。

 とりわけ期待を寄せるのは製造分野だ。CIIは、両国を競合よりも相互補完の関係にあるとみている。インドは繊維や衣料品、靴、革製品の原料や機械類をベトナムに供給できる可能性がある一方、ベトナムのバイオテクノロジーや製薬、IT、ハイテク農業がインド市場により深く入り込める条件も整っているという。

 両国政府は前日の16日にも、IT分野での協力関係強化に向け、覚書を交わしている。[NNA]