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帝人/社長に内川取締役常務執行役員昇格/新体制で成長戦略加速

2021年12月27日 (月曜日)

 帝人の代表取締役社長執行役員CEOに、内川哲茂取締役常務執行役員の昇格が決まった。2022年4月1日付で就任する。同社は自動車や航空機向けの先端材料を軸とするマテリアル領域などを事業拡大の原動力としており、マテリアル事業を統轄してきた内川氏のもとで成長戦略を加速する。鈴木純代表取締役社長執行役員CEOは同日付で取締役会長に就く。

 鈴木社長と内川取締役が23日、東京都内で会見した。現在22年度が最終の中期経営計画を進行中だが、鈴木社長は「安定して利益を計上できる体制が構築できた」とし、「来年度は現中計の仕上げと次期中計を策定する年であり、新体制で臨むのが良いと判断した」と社長交代の理由を説明した。

 人選については、独立社外取締役や社外有識者を中核メンバーとするアドバイザリー・ボードで議論して決めた。変革期には、過去に捉われることなく論理的に物事を見ることが不可欠で、同時に人を引き付ける包容力や包摂力が求められる。その条件に当てはまったのが内川取締役だった。

 内川取締役は高機能繊維を中心に長年にわたってマテリアル事業に携わり、現在もマテリアル事業統轄を務める。4月からは全体のかじ取りを行うが、中計で掲げている成長基盤の確立が最も重要とし、「慌てることなく現中計の目標達成に導きたい」と話した。

 23年度からの次期中計については、これまでやってきて良かったことと悪かったことを事実に基づいて論理的に分析・評価した上で、「自分自身がやりたいと思っていることを盛り込む」との考えを示した。中長期的視点では「顧客に近づくだではなく、社会課題に近接する企業を志向する。それが他社との大きな違いになる」と強調した。