帝人/炭素繊維でLCA対応

2022年01月07日 (金曜日)

 帝人は炭素繊維製造時に発生するCO2排出量の算出方法を確立し、炭素繊維でライフサイクルアセスメント(LCA)に対応することを可能にした。業界で初めて。

 スポーツや産業用途向けの炭素繊維フィラメント製造工程におけるCO2排出の評価から着手し、このほど航空機向け炭素繊維フィラメントの評価を完了したことであらゆる用途におけるCO2排出量の算出が可能になった。

 算出方法は国際的に認められた外部機関よりISO14040、同14044の認証を受けており、顧客の製造工程の評価にも適応できる。

 LCAを実施することで製造プロセスの改善ポイントを明確化できるため、CO2排出量の低減のためのより良い方策を検討できる。

 今後は短繊維やプリプレグなどの中間材料へも対象範囲を拡大。サプライチェーンを成すパートナー企業と連携し、帝人の炭素繊維製品のライフサイクル全体についても評価を実施する。