中国デザイナーズブランド・ インキュベーターに聞く (4) 「レーベルフッド」創業者 ターシャ・リュウ 氏( 前)

2022年01月12日 (水曜日)

地場デザイナーの成長に貢献

 「レーベルフッド」は、地場の若手デザイナーブランドの成長をワンストップで支援する。同社のショーは、上海ファッションウイークの看板イベントの一つだ。創業者のターシャ・リュウ氏に、これまでの歩みや今後の計画を聞いた。

(上海支局)

                    ◇

  ――レーベルフッドのコンセプトは。

 「若者のための地場ファッション文化のコミュニティー」だ。デザイナーの発掘からブランディング、ブランド運営、販売・物流の支援までをワンストップで展開している。海外にはない、中国独特の環境の中で生まれた独自モデルと言える。

  ――2009年の創業当時は、セレクトショップだった。

 09年に、北京市内に地場デザイナーズブランドを集めた路面店を出店した。当時は、地場デザイナーズブランドはあまり認知されていなかった。その後、出店するブランドの成長を支援する中で、さまざまな機能を付加してきた。

  ――「上海ファッションウイーク」との関わりが深い。

 14年から同ウイークの公式イベントとしてファッションショーと、トレードショーを開催している。同ウイークとともに成長してきたと自負している。

  ――「SHUSHU/TONG」や「UMA WANG」など、今を時めくデザイナーズブランドの多くが、レーベルフッドと協業している。

 われわれが上海ファッションウイークで紹介するブランドは、海外バイヤーからも注目されている。新型コロナウイルス禍前までは、レーベルフッドのイベントのために、同ウイークに参加する海外バイヤーが多かった。

 さまざまな「ショールーム(デザイナーズブランドの営業支援事業者)」がある中で、私たちはデザインの独自性を最も重視することで、差別化している。これまで同ウイークで、約300ブランドを紹介してきた。影響力を持つ若手デザイナーズブランドのほとんどが、われわれとコラボレーションしていると言っても過言ではない。

  ――貴社が上海ファッションウイークで開くショーは、ファッション好きの若者の熱気であふれている。

 私たちは、デザイナーズブランドが好きな若者を囲い込んでいる。19年から、ファッションに興味を持つ若者と、デザイナーを結ぶ交流イベントも始めた。