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東レ PPスパンボンド事業/当面、値上げに全力/東南アジアにらみ成長戦略

2022年01月13日 (木曜日)

 東レはポリプロピレン(PP)スパンボンド(SB)事業で、原燃料高に伴う値上げの浸透を最優先課題として取り組む。開発を改めて強化し、ソフトタイプのラインアップ拡充に力を入れる。

 原燃料の高騰、海上物流の混乱で収益が圧迫されており当面、値上げの浸透に全力を挙げる。そのつど価格交渉をする方法、紙おむつのリニューアルのタイミングや半年ごとに交渉する方法などユーザーごとの個別対応で行う。

 アジア圏では今後も年率3~4%で紙おむつ需要の拡大が続くとみており、各国の生産拠点で拡販を目指す。

 PPSBの増設が相次ぎ需給失調にあるため「中国・仏山の拠点は厳しいというのが偽らざるところ」との認識を示すが、他社にない高品質・高機能なPPSBを作り込みシェアアップを目指す。インドは昨夏にロックダウン(都市封鎖)が解消されて以降、順調に推移しており、「2021年度内にフル操業に引き上げたい」考えだ。

 この間、ソフトタイプのラインアップ拡充に取り組んできた。コットンタッチとシルクタッチの2タイプがあり、今後も独自のタッチ、見栄えの差別化に力を入れ、「当社を選んでいただけるよう商品開発を進める」。

 今後の紙おむつ需要の拡大を見据えると、「東南アジアへのアプローチが欠かせない」としており、次に設備投資を行うならば東南アジアへの進出を検討する。