ごえんぼう

2022年01月14日 (金曜日)

 年初から夕食後に急須で入れた緑茶を飲み始めた。茶筒を開けたときの香り、湯飲みに広がる緑、気分がじんわり落ち着いてくる▼飲むだけならペットボトルのもので十分だが、一手間かける行為がくつろぎ、気分転換となり、その後の家事もはかどる。とは言え、急須を楽に洗えるように茶葉は不織布パックに入れる。先日きらしてしまい、パックなしでお茶を入れたときに茶柱が立った。迷信と分かっていてもうれしい▼茶柱の迷信は、茎が混ざった茶葉を売るために商人が作り出したという説がある。いわゆる販促の工夫。平賀源内が土用の丑の日にウナギを売り出したことと同じだ。今では葉より茎の方が香りもうま味も強く、葉だけの煎茶などとは違った良さが知られるが、昔は二級品と敬遠されていた▼茶柱もウナギも根拠のないうたい文句。コンプライアンスに照らせばご法度だが、先人の豊かな発想にほっこりする。