アクセ監修「ジャパンデニム」/産地企業に好循環を/ギンザシックスに直営店

2022年01月28日 (金曜日)

 セレクトショップ「パリゴ」を運営するアクセ(広島県尾道市)は、同社が監修するデニム製品の産地ブランド「ジャパンデニム」で直営店を開設する。3月5日に商業施設のギンザシックス(東京都中央区)へ出店する予定で、店舗面積は55平方㍍。2019、20年に同施設に期間限定店を展開し、売り上げも好調だった。

 ジャパンデニムは、行政と事業者が連携して備後圏域デニムを発信する「備中備後ジャパンデニムプロジェクト」事業を介し、発足した輸出振興プロジェクト。デニム生地と最終製品でそれぞれ商標登録し、19年3月からは製品の販売をスタートしている。

 品質の高さに加え、小売り目線で監修しているのも特徴。国内外で有力ブランドを買い付けているアクセの高垣道夫専務が中心となり「今回は国内外の16ブランドと協業した。オープニング限定のスペシャル企画も用意し、計35品番を並べる」(高垣専務)と説明。カッティングやフォルムなどデザイン感のある商品が軸になると言う。

 協業したのは「08サーカス」「ミュベール」「チノ」「コーヘン」「エズミ」「ロキト」「ウジョー」といった実力派の国内ブランドや、海外の「リプレイ」といった高級ジーンズブランドもユニークな商品を展開する。

 生地、製品ともに海外で存在感を強めており、生地ではイタリアの素材見本市「ミラノウニカ」に出展し、製品ではパリの合同展示会「トラノイ」に参加している。欧州への渡航が難しく、直近のトラノイ出展を見送る考えだが「デジタルのプラットフォームを活用している。さらに商品サンプルを欧州に送り、取引先を開拓している」。最終的には「デニム生地の生産を増やし、備中備後の事業者に好循環をもたらしたい」としている。