米国のカーボンネガティブ複合材企業に出資/三菱ケミカル

2022年03月04日 (金曜日)

 三菱ケミカルホールディングスは米国シリコンバレーに設立したCVC子会社であるダイヤモンドエッジベンチャーズ(DEV)を通して、木材やプラスチック材に代わる植物由来のカーボンネガティブ複合材「エコア」を製造・販売するリングローブ社(米国カリフォルニア州)に出資した。

 エコアは亜麻などの天然繊維と樹脂との複合材で、CO2削減に貢献可能なカーボンネガティブな素材という。成形性や耐久性にも優れており、鉄よりも高い重量比強度を実現することもできる。

 木材のような自然で高級感のある外観でありながら比較的、低廉なコストで木材や高圧ラミネート材、プラスチック材、金属の代替として使えるサステイナブルな素材だ。

 三菱ケミカルホールディングスは2050年のカーボンニュートラル実現に向けた方針を策定しており、今回の出資はこの方針の一環。