繊維ニュース

福山観光旅行/産業観光ツアー開催/モノ作り企業巡る旅を提供

2022年03月15日 (火曜日)

 法人向け旅行を手掛ける福山観光旅行(広島県福山市)は5月をめどに、同市を中心としたモノ作り企業を巡る産業観光ツアーをはじめる。同市はデニム関連をはじめ、繊維企業も集積する。企業の社長や幹部向け、小学生向けなど複数のプランを用意し、人を呼び込む。

 同社は瀬戸内しまなみ海道のサイクリングツアーを海外の富裕層などへ向けて開くなど、地域に人を呼び込む企画を行ってきた。しかし、新型コロナウイルス禍で旅行客が減少。新たな施策を考える中で福山市の産業に目を付けた。

 漆川治樹社長は「福山のモノ作三つの流れから生まれている」と指摘。「オンリーワン企業も多く、イノベーションを興している企業を巡るツアーは面白いのではないかと考えた」と話す。

 昨年12月、企業の社長や幹部を対象にした「スタディツアー」を試験的に開催した。東京や広島から15人が参加。染料卸の岩瀬商店(福山市)のほか、産業機械部品などを製造する御幸鉄工所(同)、豆菓子製造の徳永製菓(同)などを1日かけて巡った。参加者からは「会社の思いが熱い」「地域への思いが感じられた」などの声があり、好評だった。

 同月には、小学生とその親を対象に、デニム関連企業を巡るモニターツアーを開催。デニム製造の篠原テキスタイル(福山市)と、同市で藍を栽培する藍屋テロワールに足を運び、福山の繊維産業の歴史や綿について学んだほか、ハンカチの藍染体験を行った。

 5月から本格的にツアーを実施する予定だ。企業向けの「イノベーションツアー」や小学生などを対象にしたツアーのほか、一般向けのデニム産地ツアーなども視野に入れており、「ターゲットを毎月変えながら開いていきたい」。企業向けツアーでは8社ほどから協力を得られる予定。漆川社長は「協力してくれる賛同企業を増やせるよう活動していきたい」と話す。

 併せて、「産業を絡めた修学旅行やインターンツアーのようなことも将来的にはできれば」と意欲を見せる。