伊藤忠商事/「リーボック」の国内ライセンス取得/ロコンドと合弁会社設立

2022年05月13日 (金曜日)

 伊藤忠商事は12日、米国のオーセンティック・ブランズ・グループ(ABG、ニューヨーク)が保有する「Reebok」(リーボック)の日本での販売権とライセンス権を取得することに合意したと発表した。靴や衣料品の通販サイトを運営するロコンド(東京都渋谷区)と同ブランドの取り扱いを担う合弁会社を立ち上げ、アディダスジャパンから国内事業を継承する。10月からロコンドの販売網などを活用した国内展開に乗り出す。

 伊藤忠とロコンドはサブライセンス契約を締結し、合弁会社を設立することに合意した。合弁会社の株式保有比率はロコンドが66%、伊藤忠が34%で、ロコンドグループの連結子会社となる。

 ロコンドは、リーボックの靴についてオンラインとオフラインで独占的に販売する権利に加え、ブランドを冠したライセンス商品を生産できる権利も獲得した。

 伊藤忠は、スポーツ関連ビジネスの拡大を重点戦略の一つに位置付ける。4月には、米国の大手スポーツ用品ブランド「アンダーアーマー」の日本総代理店であるドーム(東京都江東区)の発行済み株式の過半数を取得することを発表している。

 リーボックについては今後、ABGと協業しながら、自社で築いたブランドビジネスに関する知見やネットワークと、ロコンドのECを主軸とした小売りのノウハウを活用し、ブランド価値向上を図る。5年後をめどに年間の小売価格ベースの売り上げ200億円を目指す。