中国・繊維アパレル企業 21年業績(5)/インナー・ホームウエア/明暗入り混じる結果に

2022年05月17日 (火曜日)

 インナーとホームウエアの2021年業績は、明暗入り混じる結果となった。ネット通販の新興ブランドが、ここ数年高いコストパフォーマンスを武器に攻勢をかけており、一部がその影響を受け苦戦している。

 インナーブランド「エメ」を運営する愛慕(アイム)は、上場初年度の21年売上高が35億元で、前年に比べ4・7%増えたが、純利益は3億4477万元で22・4%減った。ネット通販のプロモーションなどの経費がかさんだことが減益要因。22年1~3月は、前年同月に比べ1桁%台前半の増収増益を達成した。

 「コスモレディ」を展開する都市麗人(ドゥーシーリーレン)は、21年純損失が4億9398万元で、前年同期(純損失1億1809万元)から赤字幅が拡大、3年連続の赤字となった。加盟店からのライセンス収入に依存したモデルから脱却しようと、リブランディングなどに取り組んでいるが、いまだ効果が表れない。

 「スリーガン」などのインナーブランドと、ホームテキスタイルの内販、繊維品の輸出を手掛ける龍頭(ロントウ)も、21年純損益が3億459万元で前年(純損失2億9417万元)から赤字幅を広げた。売上高も29億元で、9・4%減った。

 「マニフォーム」などインナーのマルチブランドを展開する匯潔(ホイジエ)は、21年売上高が27億元、純利益が2億7605万元で、それぞれ15・3%、31%増えた。ネット通販の売上高は19・1%増の8億9291万元で、売り上げ全体の3割超を占めた。

 AB集団と、「ランシャ」を手掛ける浪莎も21年業績は、増収増益だった。

 ホームウエアやインナーの「フェントン」を展開する洪興(ホンシン)実業は、21年売上高が12億元で13・6%増えたが、純利益は1億201万元で23・7%の減少だ。アイテム別売上高は、ホームウエアが5・1%増の9億7470万元、インナーが46・1%増の2億8113万元となった。

 スカーフや寝間着など、シルク使いの「ウェンスリ」ブランドを展開する万事利(ウェンスリ)の21年業績は、減収減益だった。

(上海支局)