帝人フロンティア・23春夏衣料素材/ビジネス向けに機能素材/デニムや横編みを拡充

2022年06月14日 (火曜日)

 帝人フロンティアは23春夏向け衣料用素材で、リサイクルや植物由来、マイクロプラスチックなど環境配慮型素材を軸に、イージーケア性や軽量性など機能性の訴求を強める。ビジネスウエア向けに機能素材を提案していくほか、デニムや横編みなども拡充する。

 近年は新型コロナウイルス禍でリラックスへ流れたが、23春夏はビジネスウエアへの戻りもあるとみて、ジャケットやドレスシャツなどビジネスウエア向けに機能素材の提案を強める。ジャケット用にPTT繊維「ソロテックス」、ドレスシャツ用にシワになりにくく速乾性もある「ラッカン」、ジャケットやコート用に撥水(はっすい)素材「ミノテック」などを提案するほか、梳毛調「トリクシオン」への注目も高まっている。

 綿とポリエステルの交織によるデニムをヘビーオンス中心に拡充する。染めない緯糸にポリエステル長繊維を使う。見た目よりも軽量にできることや速乾性のほか、近年増えているセンタープレスが取れにくいなどの特徴も出る。デニムのテイストを取り入れたユニフォームなども狙う。

 五泉産地で生産する横編みも拡充する。ポリエステル差別化糸による新しい風合いや、綿に比べて型崩れしにくいことなどが評価されて2年前から伸びている商品。23春夏はローゲージからハイゲージまで品ぞろえを拡充する。