カケン/非繊維の抗ウイルス性試験/東京事業所でも開始

2022年06月15日 (水曜日)

 カケンテストセンター(カケン)の東京事業所は、プラスチック製品やセラミックス製品などの非浸透性表面の抗ウイルス性試験(ISO21702)の受託試験を開始した。A型インフルエンザウイルス(エンベロープあり)、ネコカリシウイルス(エンベロープなし)の2種類。

 新型コロナウイルス感染拡大で、プラスチック製品やセラミックス製品、塗料、樹脂コーティング素材などでも抗ウイルス加工を施した商品の販売が増えている。カケンではこれまで大阪事業所生物ラボだけで抗ウイルス性試験を行っていたが、東京事業所バイオラボでも試験を可能にした。

 プラスチックおよびその他の非多孔質表面の抗ウイルス活性の測定を行う。エンベロープとは、ウイルスの殻や層を覆っている膜のことで、エンベロープのあるタイプには新型コロナウイルスやインフルエンザウイルスがあり、エンベロープのないタイプにはノロウイルスなどがある。

 繊維製品の抗ウイルス性試験はJISL1922、ISO18184などの評価試験があり、カケンで実施している。